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ギブソンSGは不人気?ダサい理由とヘッド落ちの解決策を徹底解説

ギブソンSG 不人気 ギターの評価
この記事は約7分で読めます。

憧れのギブソンSGについて調べていると、検索候補に不人気やダサいといったネガティブな言葉が並んでいて不安になったり、ヘッド落ちなどの構造的な欠陥やネック折れのリスクを心配して購入を迷ったりしている方は多いのではないでしょうか。

ネット上の評判を見ると使いにくいという声も散見されますが、それでも多くのプロに愛され続けるこのギターには、他のモデルでは味わえない唯一無二の魅力が確実に存在します。

記事のポイント
  • 構造上の欠陥とされるヘッド落ちや弾きにくさの物理的な原因
  • ネット上で囁かれるネガティブな評判の真偽とユーザーの実感
  • 安っぽいという誤解やネックの強度に関する正しい知識
  • 弱点を克服しSGの魅力を最大限に引き出すための具体的な対策

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ギブソンSGが不人気と言われる構造的な理由

ギブソンSG 不人気
歴史ある名機でありながら、なぜSGにはこれほどまでにネガティブな検索ワードがついて回るのでしょうか。そこには、単なる好みの問題を超えた、物理的かつ構造的な「扱いにくさ」が明確な理由として存在しています。まずはその原因を深掘りしてみましょう。

重心バランスが悪く弾きにくいと感じる原因

SGを手に取った多くの人が最初に感じる違和感、それは間違いなく「ヘッド落ち」による弾きにくさです。これはもう、SGというギターが抱える宿命的な物理現象と言っても過言ではありません。

一般的なレスポール・スタンダードが4kg前後あるのに対し、SGはボディが薄く、重量も3kg前後と非常に軽量です。しかし、ヘッド側にはしっかりと金属製のペグが付いており、ネック材もマホガニーです。

つまり、ボディが軽すぎるあまり、相対的にヘッド側が重くなり、手を離すとヘッドが床に向かって「お辞儀」をしてしまうのです。

さらに、ストラップピンの位置がボディの端ではなくネックの付け根(ヒール)にあるため、ギター全体の重心が体の中心から左側へズレてしまいます。

これにより、ローコード(Fコードなど)を押さえる際に左手を通常より遠くへ伸ばす必要があり、これが「SGはポジションが遠い」「左手が疲れる」と言われる最大の要因となっています。

ここがポイント

左手でネックを常に支えながら演奏する必要があるため、慣れていないと運指に集中できず、初心者ほど「使いにくい」と感じてしまいがちです。

ネットでの悪い評判とユーザーのリアルな声

Googleで検索すると「ダサい」「後悔」といった関連キーワードが出てくるため、世間の評判を気にしてしまうのも無理はありません。実際のユーザーの声を分析してみると、その不満の多くは「イメージとのギャップ」に起因していることが多いです。

「憧れのギタリストが使っているから買ったけれど、ストラトキャスターからの持ち替えで違和感がすごく、すぐに手放してしまった」というパターンや、「座って弾こうとしたらボディが滑って安定せず、練習に集中できない」といった、演奏性のクセに対する戸惑いがレビューとして書き込まれています。

また、一部では「古臭いロックの象徴(Dad Rock)」として、現代のおしゃれなインディーロックの流行りとは違う、という見られ方をすることもあります。

しかし、これらはあくまで「扱いこなせなかった」あるいは「流行とは違う」というだけの話であり、楽器としてのポテンシャルが低いわけではない点には注意が必要です。

レスポールより安い価格設定が生む品質の誤解

カタログスペックや店頭価格を見ると、SG StandardはLes Paul Standardと比較して明らかに安い価格設定になっています。これを見て「SGはレスポールの廉価版なのか?」「安いから作りが悪いのか?」と勘違いしてしまう方がいますが、それは大きな誤解です。

価格差の主な理由は、製造コストのかかる「メイプルトップ」のアーチ加工(ボディ表面の湾曲)がないことや、ボディバインディングなどの装飾が簡素化されているためです。木材のグレードや電装系パーツの品質が劣っているわけではありません。

マメ知識

むしろ、複雑な加工を廃してストイックに機能を追求した結果の価格であり、プロ仕様のスペックであることに変わりはありません。

ネック折れのリスクと構造的な弱点

SGオーナーにとって最大の恐怖、それが「ネック折れ」です。ギブソンギターは伝統的にヘッドに角度(14度や17度)がついていますが、SGはネック自体が薄く作られているため、転倒時の衝撃に極めて弱いという構造的弱点を持っています。

マホガニー材の木目がヘッドの角度によって短く横断する「ショート・グレイン」という状態になりやすく、ハードケースに入れずに壁に立てかけておいて、倒れた拍子にヘッドの付け根からパックリ……という悲劇が後を絶ちません。

中古市場で「ネック補修歴あり」の個体が多いのも、このデリケートさゆえです。取り扱いには、フェンダー系のギターとは比較にならないほどの慎重さが求められます。

音が軽いというイメージと実際の音響特性

「SGは音が軽い」「サステインがない」という意見もよく聞かれます。確かに、メイプルトップを持つレスポールのような、ズシッと重く、どこまでも伸びるようなサステインはありません。しかし、それは「悪い音」ではなく「SGにしか出せない味」なのです。

ボディが薄く軽いことで、弦の振動に対するレスポンスが非常に速く、中音域(ミッドレンジ)にエネルギーが凝縮された「ジャキッ」とした歯切れの良いサウンドになります。

これを海外ではよく「Bite(噛みつき感)」と表現します。重厚感よりもスピード感やアタック感を重視するプレイヤーにとっては、むしろ「音が軽い」ことこそが最大の武器になるのです。

ギブソンSGの不人気説を覆す魅力と解決策

ここまでデメリットばかりを並べてしまいましたが、それでも私がSGを愛してやまないのは、それらを補って余りある魅力があるからです。ここからは、SGの真価と、弱点をカバーするための具体的な解決策をお伝えします。

多くの伝説的ギタリストに愛される理由

もしSGが本当に「ダメなギター」なら、これほど多くの伝説的ギタリストに愛用され続けるはずがありません。AC/DCのアンガス・ヤング、ブラック・サバスのトニー・アイオミ、そしてスライドギターの名手デレク・トラックス。

彼らがSGを選び続ける理由は明確です。それは「圧倒的な軽さによるステージパフォーマンスの自由度」と「アンサンブルで埋もれない抜けの良い中音域」です。

特にライブで激しく動き回るギタリストにとって、4kgを超えるレスポールは苦行ですが、3kg程度のSGなら翼が生えたように軽く感じられます。プロの現場で選ばれている事実こそが、SGの実力を証明しています。

当たり年や年代よりも重視すべき個体の特徴

ヴィンテージギターの世界では「1961年製が至高」とか「60年代後半は仕様が……」といった当たり年の議論が白熱しがちです。もちろんヴィンテージの価値は素晴らしいですが、これからSGを弾こうという方が年代や「当たり年」という言葉に縛られすぎるのはおすすめしません。

SGは構造上、個体差が激しい楽器です。ネックの仕込み角度やジョイントの精度によって、弾き心地や鳴りが大きく異なります。

特定の年代の評判を気にするよりも、実際に持ってみて「ネックの握りがしっくりくるか」「生鳴りがボディ全体に響くか」を確認することの方が遥かに重要です。現行のGibson USAモデルでも、素晴らしい個体はたくさんあります。

ヘッド落ちを解消する効果的なストラップ選び

さて、最大の問題である「ヘッド落ち」ですが、実はあるアイテムを変えるだけで劇的に改善します。それは「ストラップ」です。

ナイロン製などのツルツルした素材は絶対にNGです。私が強く推奨するのは、「裏地がスエード(起毛革)になっている幅広のレザーストラップ」です。衣服との摩擦係数を高めることで、左手で支えなくてもギターがピタッと止まるようになります。

対策の決定版

「Comfort Strapp」のような伸縮性のある素材や、あえて滑らない革製を選ぶこと。これだけで「弾きにくい」という悩みの9割は解消します。

現代音楽シーンでの再評価と独自の強み

かつてはハードロックの象徴だったSGですが、最近ではインディーロックやガールズバンド、さらにはネオソウルといった現代的なジャンルでも再評価が進んでいます。ジャズマスターやテレキャスターが溢れるシーンの中で、あえてSGを選ぶことは「他人と被らない個性」として機能します。

また、エフェクターの乗りが非常に良く、ファズで壁のような轟音を作ったり、カッティングでキレのあるリズムを刻んだりと、実は現代的な音作りにも柔軟に対応できる器用さを持っています。「古いギター」ではなく、「新しい音を作るためのツール」として見直されているのです。

ギブソンSGは不人気ではなく選ばれる名機

結論として、ギブソンSGが「不人気」と言われるのは、その強烈な個性が万人に受けるわけではないからです。確かに、何も対策をしなければヘッドは落ちますし、取り扱いには気を使います。誰にでも80点を出せる優等生ではありません。

しかし、適切なストラップを選び、その軽さと独特のサウンドを味方に付けたとき、SGはあなたにとって唯一無二の相棒になります。「不人気」という言葉に惑わされず、ぜひ一度その「じゃじゃ馬」ぶりを体感してみてください。手のかかる子ほど、使いこなしたときの愛着はひとしおですよ。

最後に

楽器の改造や調整を行う際は、自己責任で行うか、信頼できるリペアショップに相談することをお勧めします。本記事の情報は筆者の経験に基づくものであり、全ての個体に当てはまるわけではありません。

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