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Ibanezは弾きにくい?原因と劇的に弾きやすくする調整術

ibanez 弾きにくい ギターの評価
この記事は約8分で読めます。

憧れのIbanezを手に入れたものの、実際に弾いてみるとなんだか手に馴染まない、あるいは購入を検討しているけれど「Ibanezは弾きにくい」という噂を耳にして不安を感じていませんか。

特に、ネックの薄さが原因で手が痛くなったり、フロートトレモロの調整が難しくて挫折しそうになったりするのは、多くのギタリストが通る道かもしれません。

また、手が小さいから自分には合わないのではないか、初心者が手を出すにはハードルが高いのではないかと悩んでいる方も多いでしょう。でも安心してください。

その「弾きにくさ」の多くは、ギター自体の欠陥ではなく、ちょっとした知識と調整、そしてフォームの改善で劇的に解消できるものなのです。

記事のポイント
  • なぜIbanez特有の薄いネックが「弾きにくい」と感じられるのか、その構造的な理由
  • 「手が小さい」ことや「初心者」であることが本当にデメリットになるのかの検証
  • プロ並みの演奏性を引き出すための、具体的なネック調整と弦高セットアップの基準
  • 自分に合ったモデル(AZ、RG、Sなど)を選ぶことで解決できる「弾きやすさ」の真実

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Ibanezが弾きにくいと感じる構造的な原因

多くの人が「Ibanezは弾きにくい」と感じてしまう背景には、実はこのブランド特有の「尖った設計思想」が大きく関係しています。ここでは、なぜ一般的なギターと比べて違和感を覚えやすいのか、その構造的な理由を深掘りしていきます。

薄いネックが合わない演奏フォームとは

Ibanezの代名詞とも言える「Wizardネック」などの極薄ネックは、速弾きに特化した究極のシェイプですが、これが「弾きにくい」と感じる最大の要因になることがあります。その理由は、ズバリ「握り込み(シェイクハンド)スタイル」との相性が悪いからです。

FenderやGibsonのような丸みのあるネックに慣れていると、手のひら全体でネックを包み込むように握りますよね。

しかし、Ibanezのネックは背面が非常に平らで薄いため、この握り方をすると手のひらとネックの間に隙間ができたり、指の力点が定まらなかったりして、無駄な力が入ってしまいがちです。これが「手が疲れる」「痛くなる」原因です。

解決のポイント

親指をネック裏の中央に添える「クラシックスタイル」のフォームを意識してみましょう。これだけで、驚くほど指がスムーズに動くようになりますよ。

手が小さいとIbanezは弾きにくいのか

「手が小さいから、テクニカルなIbanezは弾きこなせないんじゃないか」と心配する声をよく聞きますが、私の経験から言わせてもらうと、それは完全な誤解です。

むしろ逆で、Ibanezの薄いネックは、手が小さい人にこそ恩恵が大きい設計になっています。ネックの厚みがない分、指をフレットに対して垂直に立てやすく、ストレッチフレーズ(指を大きく開く演奏)も楽に届きます。

もし弾きにくいと感じているなら、それは手の大きさの問題ではなく、前述した「フォーム」や「ギターの構え方」がマッチしていない可能性が高いですね。

低すぎる弦高設定とビビりの関係性

Ibanezは「極限まで弦高を下げられる」ことが売りですが、これが諸刃の剣でもあります。Ibanezの推奨セットアップは非常にシビアで、例えばネックのリリーフ(順反り具合)は0.3mm〜0.5mmという狭い範囲での調整が求められます。

この「攻めた設定」ゆえに、ネックが湿度変化でほんの少し動いただけで、すぐに「ビビり(バズ)」が発生したり、音が詰まったりします。

この敏感さを「弾きにくい」「作りが悪い」と捉えてしまう人もいますが、実際にはF1マシンのように繊細な調整が必要な高性能機なんだと理解する必要があります。

注意点

「弦高が低い=弾きやすい」とは限りません。ビビりを放置するとサステイン(音の伸び)が死んでしまい、結果的に演奏のニュアンスが出しにくくなります。

フローティングブリッジの弦交換の壁

「Ibanezを買って後悔した」という声の中で最も多いのが、EdgeやLo-Pro Edgeといった「ロック式トレモロ(フロートタイプ)」のメンテナンスの難しさです。特に弦交換は、初心者にとっては悪夢になりかねません。

このブリッジは、弦の張力と裏側のバネの力が完全に釣り合うことで「宙に浮いている」状態を保っています。そのため、何も考えずに全弦をニッパーで切ってしまうと、バランスが崩壊してブリッジが沈み込み、新しい弦を張ってもチューニングが全く合わないという地獄を見ることになります。

賢い弦交換のコツ

弦は「1本ずつ交換する」のが鉄則です。もし全弦外してクリーニングしたい場合は、ブリッジの下にクロスなどを挟んで、角度が変わらないように固定してから作業しましょう。

初心者が感じるIbanezの操作性の壁

初心者がいきなり上位機種のRGなどを手にすると、その多機能さゆえに混乱してしまうことがあります。ロックナットの締め忘れ、ファインチューナーの可動域不足、アームの角度調整など、演奏以前に気にすべき「機械的な操作」が多すぎるのです。

「ギターを弾く練習がしたいのに、チューニングに30分もかかる」となれば、それは間違いなく「弾きにくいギター」になってしまいますよね。

Ibanezのエントリーモデル(GIOシリーズなど)は扱いやすい固定ブリッジやシンプルなトレモロを採用していることが多いので、自分のスキルレベルに合ったモデル選びも重要です。

Ibanezの弾きにくさを解消する対策と選び方

構造的な難しさはありますが、それを補って余りある魅力がIbanezにはあります。ここからは、どうすればその「弾きにくさ」を解消し、最高の相棒にできるのか、具体的な対策とモデル選びのコツをお話しします。

プロが認めるIbanezの本当の評価

世界中のテクニカルなプロギタリストがこぞってIbanezを使用するのには、明確な理由があります。それは、一度ベストな状態にセットアップしてしまえば、「これ以上ないほど速く、正確に弾ける楽器」になるからです。

特にハイポジション(高音域)へのアクセスの良さは他社の追随を許しません。深いカッタウェイとヒールレスカット(ネックとボディの接合部が削り込まれている加工)のおかげで、24フレットまでストレスなく指が届きます。

「弾きにくい」というのはあくまで調整不足の状態であって、ポテンシャルを引き出したIbanezは、間違いなく「世界一弾きやすいギター」の一つです。

弾きにくさを克服したAZシリーズの魅力

「Ibanezの音は好きだけど、薄いネックやフロートトレモロは苦手…」という方に全力でおすすめしたいのが、近年大ヒットしている「AZシリーズ」です。

特徴 RGシリーズ(従来) AZシリーズ(モダン)
ネック形状 極薄(Wizard) 少し厚めの楕円形(Oval C)
ブリッジ ロック式(Edge等) シンクロ(Gotoh T1502等)
弾き心地 特化型 汎用型(万人受け)

AZシリーズは、ネックが程よい厚みの「Oval Cシェイプ」になっており、握り込むスタイルでも違和感がありません。さらにブリッジはGotoh製の「T1502」などで、調整が簡単な上にチューニングも安定しています。まさに「Ibanezの弾きにくさ」を解消した完成形と言えるでしょう。

RGとSシリーズの弾き心地の違い

Ibanezの二大看板である「RG」と「S」ですが、弾き心地は全く異なります。

  • RGシリーズ: 王道のフラットなトップ。ボディのエッジが立っていて、座って弾くときの安定感があります。
  • Sシリーズ: ボディが極限まで薄く、流線型をしています。驚くほど軽いため、立って演奏する際の身体への負担が圧倒的に少ないですが、薄すぎて「抱えている感覚」が希薄に感じる人もいます。

「重くて疲れるのが嫌だ」という理由で弾きにくさを感じているなら、Sシリーズを試してみると世界が変わるかもしれません。

FenderやGibsonと比較した握り心地

よく「Fenderから持ち替えたら違和感がすごい」という話を聞きますが、これはネックの「R(指板の丸み)」の違いも大きいです。Fenderなどのヴィンテージ系は指板が丸く(Rがきつく)、コードを押さえるのに適しています。

対してIbanezは指板が平ら(フラット)で、チョーキングや速弾きでも音詰まりしにくい設計です。

これは「優劣」ではなく「慣れ」の問題です。最初は戸惑うかもしれませんが、「力を入れずに軽く押さえる」というIbanezに適したタッチを覚えると、逆にFenderやGibsonが「抵抗が強くて弾きにくい」と感じるようになるかもしれませんよ。

弾きやすさを劇的に変えるセットアップ

もし今、手元のIbanezが弾きにくいなら、ショップに持ち込む前に以下の2点だけチェックしてみてください。

劇的改善チェックリスト

  1. ネックリリーフの測定: 1フレットと最終フレットを押さえ、8フレット付近に「名刺1枚分(約0.3mm)」の隙間があるか?隙間がなければ逆反りで、音が詰まる原因です。
  2. トレモロの水平出し: チューニングが合った状態で、ブリッジの底面がボディと平行になっているか?前下がりや後ろ下がりだと、弦高が狂い、タッチが悪くなります。裏のバネ調整で平行にしましょう。

この2つを適正値にするだけで、Ibanezは驚くほどスムーズな弾き心地を取り戻します。

Ibanezは弾きにくいという誤解の解消

結論として、Ibanezは決して「弾きにくいギター」ではありません。

正しくは「正しいフォームと精密なセットアップを要求する、正直なギター」だと言えます。弾きにくいと感じる場合、それはギターからの「調整が合っていないよ」「力が入りすぎているよ」というサインかもしれません。

自分のプレイスタイルに合わせてAZを選ぶもよし、RGでテクニカルな道を極めるもよし。特性を理解して付き合えば、これほど頼りになる相棒はいません。ぜひ、あなたも自分だけの「最高に弾きやすいIbanez」に仕上げてみてください。

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