Dean(ディーン)ギター、気になりますよね。特にVシェイプやMLといった特徴的なデザインは、一度見たら忘れられないインパクトがあります。
ただ、いざ「Deanギターの評判」って調べてみると、すごく評価が高い意見もあれば、「うーん…」という声もあって、実際のところが分かりにくいと感じていませんか?
「USA製は最高だけど、韓国製やアジア製のモデルはどうなの?」「創業者のゼリンスキー氏が作ったDBZやDZPLっていうブランドと何が違うの?」あるいは「ヘッド落ちしやすいって本当?」など、たくさんの疑問が出てくるかもしれません。
この記事では、そんなDeanギターの評判について、歴史的な背景やモデルごとの特徴、中古で選ぶ際の注意点まで、ギター好きの視点から分かりやすくまとめてみました。ぜひ、あなたのギター選びの参考にしてみてくださいね。
Deanギターの評判と複雑な歴史
Deanギターの評判が「分かりにくい」のには、実はちゃんとした理由があるんです。まずは、ブランドがたどってきたちょっと複雑な歴史と、評判が分かれる背景について見ていきましょう。
ブランドの歴史、3つの時代区分
Deanギターの歴史は、大きく3つの時代に分けられるかなと思います。この変遷が、今の評判に大きく影響しているんですね。
1. 黎明期(1977年〜1986年):Dean Zelinskyによる創設
まずは創業者であるディーン・ゼリンスキー氏が立ち上げた時代です。この頃に作られたUSA製のV、Z、MLといったモデルは、今でも「オリジナルのDean」として非常に評価が高いです。まさにDeanブランドの「最高の評判」の基準点ですね。
2. 低迷期と売却(1986年〜1995年):Tropical Music時代
ゼリンスキー氏がブランドを売却し、Tropical Music社が所有していた時代です。この時期、Deanはアメリカ市場からほとんど姿を消してしまったと言われています。この約10年間の空白期間が、ブランドの評価を一貫させなかった大きな要因かもしれません。
3. 再興期(1995年〜現在):Armadillo Enterprises時代
そして、現在の運営会社であるArmadillo Enterprisesがブランドを買収し、再興を果たした時代です。
この時から、ハイエンドな「USA Custom Shop」と、コストパフォーマンスに優れた「アジア製インポートモデル」という二極化戦略が始まりました。これが、評判が「最高」と「価格相応」に分かれる直接的な理由ですね。
補足:3つの時代
Deanのギターを評価するとき、それがどの時代に作られたものなのか(ゼリンスキー期、Tropical期、Armadillo期)は、品質を見極める上でとても重要なんです。
創業者ゼリンスキー氏と関連ブランド
「Deanギター」を調べていると、よく「DBZ」とか「DZPL」という名前が出てきて混乱しませんか? これらは全部、創業者であるディーン・ゼリンスキー氏が関わったブランドなんです。
ゼリンスキー氏は、1986年にオリジナルのDeanを売却した後も、ギター業界で活躍を続けました。彼が次に立ち上げたのが「DBZ Guitars」さらにその後、現在も運営している「Dean Zelinsky Private Label (DZPL)」です。
デザインのDNAは共通している部分も多いため、これらのブランドの評判が、現在のDean Guitars(Armadillo運営)の評判と混同されやすいんですね。
DBZやDZPLとの品質の違い
では、これら3つのブランドはどう違うのでしょうか。ここ、すごく大事なポイントです。
ゼリンスキー氏関連ブランドの整理
- Dean Guitars (現行)
Armadillo社が運営。USA Custom Shopとアジア製インポートモデルを展開。私たちが今「Dean」として最も目にするブランドですね。 - DBZ Guitars
ゼリンスキー氏がDean売却後に設立。USA製とインポート製があり、特に初期のUSA製は評価が高かったようです。ただし、現在はゼリンスキー氏の手を離れています。 - DZPL (Dean Zelinsky Private Label)
ゼリンスキー氏が現在運営するブランド。主にインドネシア製で、オンラインでのダイレクト販売をメインにすることで、高品質・高コストパフォーマンスを追求しています。
つまり、デザインは似ていても、運営会社も製造体制もまったくの別物として考える必要があります。特にDZPLは、現在のDeanのインポートモデルの強力なライバルと言えるかもしれません。
メタル系ギタリストに愛される理由
Deanといえば、やっぱりハードロック/メタルのイメージが強いですよね。これは創業当時からの設計思想が大きく影響しています。
アグレッシブなボディシェイプはもちろんですが、
- 高速なフレーズに対応しやすい「薄型のネック」
- しっかりしたチョーキングが可能な「ジャンボフレット」
- 激しいアーミングに耐える「ロック式トレモロ(Floyd Rose)」
といった仕様が、多くのモデルで採用されています。最近ではSlayerのケリー・キング氏との契約も大きな話題になりました。プロの過酷な使用環境で選ばれているという事実は、演奏性と耐久性の高さを証明していると言えそうですね。
特徴的なヘッド落ち問題と対策
Deanの変形ギター、特にMLやVシェイプを検討するとき、必ずと言っていいほど話題になるのが「ヘッド落ち」の問題です。
ヘッド落ちとは?
立って弾くときにストラップでギターを下げると、ヘッド側(ネックの先端)が重くて、だんだん下がってきてしまう現象のことです。左手でネックを支えながら弾く必要が出てくるため、演奏性に大きく影響しますし、これがネガティブな評判の一因になっているのは確かですね。
原因は、大きなヘッドストックや重いペグ、そして変形ボディゆえのストラップピンの位置にあることが多いです。でも、安心してください。この問題は、ちゃんと対策方法が確立されています。
誰でもできるヘッド落ち対策
- ストラップの交換(一番手軽!)
滑りやすいナイロン製ではなく、裏面がスエードや革など、摩擦の大きい幅広のストラップに変えるだけで、驚くほど改善することがあります。まずはここから試すのがおすすめです。 - 重りの追加
ボディエンド側(ストラップピンの近くなど)に重り(釣具用の鉛テープなど)を追加してバランスを取る方法です。コントロールキャビティの内部に貼る人も多いですね。 - パーツの軽量化
ヘッド側の重量を減らすため、ペグを「軽量ペグ」(GOTOH製など)に交換するのも非常に効果的です。 - ストラップピンの位置変更(※上級者向け)
ピンの位置を、よりバランスの取れる場所(ネックジョイントの裏側など)に移動させる方法です。ただし、ボディに穴を開ける加工が必要になるため、自信がない場合は必ずリペア工房などの専門家にご相談ください。
ヘッド落ちは「欠陥」というより「設計上の特性」として捉えて、対策を前提に考えれば、そこまで怖がる必要はないかなと私は思います。
モデル別に見るDeanギターの評判
Deanギターと一口に言っても、実は製造国によって価格も品質も大きく異なります。ここが「Deanギターの評判」を左右する最大のポイントかもしれません。USA製とアジア製(インポートモデル)の違いを見ていきましょう。
USA製の品質は最高水準か
Deanブランドの頂点に立つのが「USA Custom Shop」で作られるモデルです。これぞ「本物のDean」と言われる品質ですね。
厳選された木材、Seymour DuncanやDiMarzioといった最高級のUSA製ピックアップ、そして熟練した職人によるハンドクラフト。その品質は、他のハイエンドギターブランドと比較してもまったく遜色ない、まさに最高水準と言っていいと思います。
もちろん価格は非常に高価で、中古市場でも高値で取引されています。プロのギタリストや、一生モノのギターを探しているコレクターからの評価は絶大ですね。
韓国・アジア製インポートモデル
一方で、私たちが楽器店でよく目にするのは、主に韓国、インドネシア、中国などで製造されるインポートシリーズです。
これらのモデル最大の魅力は、やはり「卓越したコストパフォーマンス」です。USAモデルの象徴的なデザインを、手頃な価格で手に入れることができますからね。
ただし、評判が分かれるポイントもここにあります。一部のモデルでは、
- 工場出荷時のセットアップが甘い
- フレットの端の処理が少し荒い
- ペグやブリッジなど、ハードウェアのグレードが低い
といった点が指摘されることがあります。これはネガティブな評判にも繋がりやすいですが、個人的には「価格相応のトレードオフ」かなと思います。
インポートモデルは「セットアップ前提」で真価を発揮
インポートモデルの多くは、購入後にしっかりとしたセットアップ(ネック調整やフレット処理)を行ったり、ペグやピックアップを交換したりすることで、驚くほど鳴りが良くなるポテンシャルを秘めています。「調整して育てる楽しみ」があるギターとも言えるかもしれませんね。
初心者におすすめのモデル
「これからギターを始めるけど、あのカッコいいDeanが欲しい!」という場合、選択肢はインポートモデルになるかなと思います。
デザインの好みはモチベーションに直結するので、とても良い選択だと思います。ただ、もし可能であれば、購入時に楽器店でしっかり調整してもらうか、購入後に信頼できるリペア工房で一度「セットアップ」をお願いすることをおすすめします。
初心者の方へのアドバイス
Deanのインポートモデルは、最初の調整(セットアップ)を行うことで、弾きやすさが格段に向上します。少しだけ追加の投資は必要かもしれませんが、その価値は十分にあると思いますよ。
中古購入時のチェックポイント
Deanギターは中古市場でも人気があります。特に初期のUSA製などは狙い目かもしれませんが、チェックすべきポイントがいくつかあります。
中古Deanギターのチェックポイント
- ネックとボディの接合部(セットネックの場合)
隙間や塗装のクラックがないか、しっかり確認しましょう。ここの精度はサスティン(音の伸び)に直結します。 - Floyd Rose搭載モデルの状態
ロック式トレモロはパーツが多いので、サビや摩耗、ネジ山の潰れなどがないか念入りにチェックが必要です。 - ペグやハードウェアの動作
チューニングがスムーズに行えるか、ガタつきがないかを確認します。 - 製造国と年代の確認
先に説明した通り、Deanは時代によって製造背景が異なります。それがUSA製なのか、インポート(韓国製、中国製など)なのか、どの時代のモデルなのかを把握することが、適正な価格か判断するために重要です。
中古楽器のコンディション判断は、ある程度の知識が必要です。もし不安な場合は、信頼できる楽器店の店員さんに相談するのが一番ですね。
総まとめ:Deanギターの評判と選び方
さて、ここまでDeanギターの評判について、歴史やモデル別に詳しく見てきました。
結論として、「Deanギターの評判」が二極化しているのは、
- USA Custom Shop(最高品質)とインポート(高コスパ)という、明確な2つのラインがあるから。
- 創業者の関連ブランド(DBZやDZPL)と評判が混同されやすいから。
- 「ヘッド落ち」という設計上の特性が、ネガティブな評判として目立ちやすいから。
という3点が大きな理由かなと思います。
ヘッド落ちの問題は対策が可能ですし、ブランドの違いをしっかり理解すれば、Deanは非常に魅力的な選択肢です。
あなたが求めるのが「USA製の最高峰の品質」なのか、それとも「特徴的なデザインと優れたコストパフォーマンス」なのか。自分の目的をはっきりさせて選べば、きっと満足のいく一本に出会えるはずですよ。

