ギターを始めようと考えたとき「中古ギター やめとけ」という検索を目にして不安になった人も多いのではないだろうか。中古ギターは新品に比べて価格が安く、過去の名機やヴィンテージモデルを手に入れるチャンスがある一方で、状態のばらつきやメンテナンスの手間といったデメリットもあります。特に初心者にとっては、見分け方を知らずに購入すると後悔する可能性が高いため、慎重に選ぶ必要があります。
中古ギターのメリットとデメリットを踏まえたうえで、失敗しないためには何をチェックすべきなのか、また、どこで買うのが安全なのか、ハードオフをはじめとするリサイクルショップ、楽器専門店、ネット通販など、それぞれの購入先の特徴や注意点を解説します。
さらに、値段の相場についても触れ、予算に合わせた選び方を紹介していきます。適切な知識を持ち、自分に合った一本を見つけよう。
中古ギターはやめとけ?理由と注意点
- 中古ギターのメリットとは?新品との違いを比較
- 中古ギターのデメリットとは?買う前に知るべきこと
- 中古ギターの失敗例とは?後悔しないために
- 初心者に中古ギターは向いているのか?
- ギターの寿命は何年?中古はどこまで使える?
- ギターを10年放置するとどうなる?劣化の実態
中古ギターのメリットとは?新品との違いを比較
中古ギターには多くのメリットがあり、新品にはない魅力を持っています。新品と比較しながら、その利点を詳しく見ていきましょう。
価格が安い
中古ギターの最大のメリットは「価格の安さ」です。新品のギターはモデルによっては数十万円するものもありますが、中古であれば同じモデルでも半額以下で手に入ることが少なくありません。これは、特に初心者や限られた予算でギターを探している人にとって、大きな魅力となります。また、価格が抑えられる分、より上位モデルのギターを手に入れるチャンスが広がるのも中古ギターの特徴です。
ヴィンテージものが手に入る
中古ギターならではの「経年変化の恩恵を受けられる」という点も見逃せません。木材は長年使用されることで乾燥が進み、振動による音の鳴りが良くなることがあります。特にヴィンテージギターは、年月を経ることで独特の温かみや深みのあるサウンドを生み出すことが知られています。新品のギターは木材の乾燥が不十分な場合もあり、しばらく使い込まないと本来の音が出ないこともあるため、すぐに安定した音を求めるなら中古のほうが有利です。
生産終了モデルが手に入る
メーカーは新しいモデルを次々にリリースするため、数年前に販売されていた人気モデルが新品市場から姿を消してしまうことはよくあります。しかし、中古市場なら過去の名機や生産終了した限定モデルを見つけることができます。特にギターのブランドやモデルにこだわりがある人にとっては、中古の選択肢が大きな魅力となるでしょう。
初期不良のリスクが少ない
新品のギターは製造工程の問題や木材の馴染み方によって、購入後すぐにトラブルが発生することがあります。一方で、中古ギターは前の所有者がある程度使用しており、木材が安定している場合が多いです。そのため、「購入してから急にネックが反る」「ボディにヒビが入る」といったリスクが少なくなる傾向があります。
このように、中古ギターには価格の安さや音の成熟度、希少モデルの入手可能性といった魅力があります。新品との違いを理解し、自分の目的に合った選択をすることで、満足度の高いギター選びができるでしょう。
中古ギターのデメリットとは?買う前に知るべきこと
中古ギターには多くのメリットがありますが、購入する際には注意すべきデメリットもあります。事前にデメリットを理解しておくことで、失敗を防ぎ、納得のいく選択ができるでしょう。
状態のばらつきが大きい
「状態のばらつきが大きい」という点は中古ギターの大きなデメリットです。新品のギターは工場出荷時点で品質管理がされていますが、中古ギターは前の所有者の使い方や保管環境によって状態が大きく異なります。例えば、ネックが反っていたり、フレットが大きく摩耗していたり、電子部品が劣化してノイズが発生することもあります。写真や説明だけでは分からない部分もあるため、実際に試奏して確かめることが重要です。
メンテナンスの手間がかかる
中古ギターは、新品に比べてパーツの劣化が進んでいる可能性があり、購入後に調整や修理が必要になることがあります。例えば、長年放置されていたギターは、ネックの反りやサドル・ナットの摩耗、電気系統の接触不良などが発生しやすくなります。特にエレキギターの場合、ピックアップやポット(ボリューム・トーン調整部品)の劣化があると、音質に影響を及ぼすことがあります。中古ギターを購入する際は、こうしたメンテナンス費用も考慮する必要があります。
保証がない
新品のギターにはメーカー保証が付いていることが一般的ですが、中古ギターの場合、多くのショップでは保証がないか、あっても数ヶ月程度です。そのため、購入後にトラブルが発生した場合、修理費用を自分で負担しなければならないことがあります。特に個人間取引(メルカリやヤフオクなど)では、返品や修理対応が難しいため、慎重に判断する必要があります。
相場の変動が激しい
中古ギターは同じモデルでも状態や販売時期によって価格が大きく変動することがあり、適正な価格を見極めるのが難しいことがあります。特にヴィンテージギターは需要によって相場が上下しやすく「相場より高値で買ってしまった」と後悔するケースも少なくありません。
以上のように、中古ギターには状態のばらつきやメンテナンスの手間、保証の短さといったデメリットが存在します。これらを理解した上で、慎重に選ぶことが重要です。
中古ギターの失敗例とは?後悔しないために
中古ギターを購入する際、事前の確認が不十分だと失敗してしまうことがあります。実際にどのような失敗例があるのかを知ることで、後悔しない選び方ができるようになります。
まず、多い失敗例の一つが「見た目だけで選んでしまう」ことです。中古ギターは外見が美しくても、内部やパーツの状態が悪い場合があります。例えば、ネックが反っていたり、フレットが摩耗していたりすると、弾きにくくなったり、音が出しづらくなったりします。また、エレキギターでは、ピックアップや配線の接触不良により音が途切れることもあります。見た目に騙されず、しっかりと試奏し、細かい部分までチェックすることが重要です。
次に、「相場を調べずに購入してしまう」失敗もあります。中古ギターの価格は販売店や状態によって大きく異なるため、同じモデルでも数万円の差が出ることがあります。特に、オンラインショップやフリマアプリでは、相場より高く設定されていることも多く、知識がないと損をしてしまう可能性があります。事前に複数のショップを比較し、適正価格を把握しておくことが大切です。
また、「メンテナンスの費用を考慮していなかった」という失敗もよくあります。購入後にフレットの交換やネック調整、パーツ交換が必要になった場合、その費用が予想以上にかかることがあります。結果的に、新品を買うのと変わらない出費になってしまうケースもあるため、購入前に状態をしっかり確認することが大切です。
これらの失敗を防ぐためにも、中古ギターを選ぶ際は慎重にチェックし、納得のいく買い物を心がけましょう。
初心者に中古ギターは向いているのか?
初心者がギターを選ぶ際、「中古ギターを買うべきか、新品を買うべきか」で迷うことは少なくありません。中古ギターには価格の安さやモデルの選択肢が広がるといったメリットがある一方で、初心者にとっては注意すべきポイントも多くあります。ここでは、中古ギターが初心者に向いているのかを詳しく解説していきます。
まず、初心者が中古ギターを選ぶ最大のメリットは「コストを抑えられる」ことです。ギターを始める段階では、自分に合うかどうか分からないため、高価な新品を購入するのはハードルが高く感じるかもしれません。中古ギターなら、同じモデルでも新品より安く手に入るため、最初の一本として選びやすいでしょう。また、初心者向けの廉価モデルを新品で購入するよりも、少しグレードの高いギターを中古で手に入れる方が、結果的に長く使える可能性が高くなります。
一方で、初心者が中古ギターを購入する際には「楽器の状態を見極める力が必要になる」という点に注意が必要です。新品のギターであれば、工場出荷時点で一定の品質が保たれていますが、中古の場合は前の所有者の使用状況やメンテナンス状態によって、個体差が大きくなります。ネックの反りやフレットの摩耗、電子部品の劣化など、初心者には気付きにくい問題が潜んでいることもあります。そのため、中古ギターを購入する際は、信頼できるショップで専門スタッフに状態をチェックしてもらうか、ギターに詳しい知人と一緒に選ぶのが望ましいです。
また、初心者の場合、「保証の有無」も重要なポイントです。新品ギターにはメーカー保証が付いていることが一般的ですが、中古ギターでは保証が短かったり、ない場合もあります。特にネット通販や個人売買での購入では、購入後にトラブルが発生しても対応が難しいことがあるため、信頼できるショップで保証付きのギターを選ぶ方が安心です。
このように、中古ギターは価格面や選択肢の広さで初心者にとって魅力的な選択肢ではあるものの、状態の見極めや保証の有無に気をつける必要があります。楽器店でしっかりチェックし、納得できるものを選ぶことで、初心者でも安心して中古ギターを購入することができるでしょう。
ギターの寿命は何年?中古はどこまで使える?
ギターの寿命は、使用環境やメンテナンス状況によって大きく変わります。一般的に、適切に管理されたギターは数十年にわたって使用することが可能ですが、メンテナンスを怠ると短期間で劣化してしまうこともあります。ここでは、ギターの寿命について詳しく解説し、中古ギターがどこまで使えるのかを考えていきます。
まず、アコースティックギターとエレキギターでは寿命の考え方が異なります。アコースティックギターのボディは主に木材でできており、湿度や温度の影響を受けやすいのが特徴です。適切に保管され、定期的にメンテナンスされていれば、50年以上の寿命を持つことも珍しくありません。実際に、1950年代や1960年代のヴィンテージギターが現在でも使用されていることを考えると、長く愛用できる楽器であることが分かります。ただし、ネックの反りやブリッジの剥がれ、トップ板の膨らみなどが発生すると、修理が必要になることがあります。
一方、エレキギターは金属パーツや電子部品を多く含むため、それらの劣化が寿命に影響を与えます。木材部分は適切に管理されれば長持ちしますが、ピックアップやポット(ボリューム・トーン調整部品)、ジャックなどの電子部品は経年劣化しやすく、10~20年程度で交換が必要になることがあります。しかし、これらの部品は基本的に交換可能なため、適切なメンテナンスを行えばエレキギターも半永久的に使用することが可能です。
では、中古ギターはどこまで使えるのでしょうか?答えは「状態次第」となります。中古ギターの中には、ほとんど弾かれずに保管されていたものや、前の所有者が丁寧にメンテナンスしていたものもあります。そのようなギターであれば、新品と変わらない感覚で長く使うことができます。しかし、長年放置されていたギターや、過酷な環境で使われていたギターは、寿命が短くなる可能性が高くなります。購入前に、ネックの状態、フレットの減り、電子部品の動作確認などをしっかり行い、問題がないかをチェックすることが大切です。
ギターの寿命は一概には言えませんが、適切なメンテナンスを行えば数十年使い続けることができます。中古ギターを購入する際は、そのギターがどのように使われてきたかを確認し、できるだけ長く愛用できるものを選びましょう。
ギターを10年放置するとどうなる?劣化の実態
ギターを長期間放置すると、さまざまなトラブルが発生します。特に、10年間も手入れをせずに放置されたギターは、演奏できる状態ではなくなっていることが多いです。ここでは、ギターを10年放置した場合に起こる主な劣化について詳しく解説します。
まず、最も影響を受けやすいのが「ネックの反り」です。ギターのネックは木材でできているため、湿度や温度の変化によって反ることがあります。特に、弦を張ったまま放置すると、弦の張力によってネックが順反りしやすくなります。逆に、弦を外して放置した場合でも、乾燥による木材の収縮で逆反りが起こることがあります。ネックが大きく反ってしまうと、修正が難しくなるため、長期間放置する際は適切な調整を行うことが重要です。
次に「金属パーツの錆び」が発生します。エレキギターのブリッジやペグ、ストラップピン、ピックアップカバーなどは金属製であり、湿気の多い環境では錆びやすくなります。特に、湿度が高い場所に放置していた場合、弦やフレットにも錆が広がり、弾きづらくなってしまいます。
また「電子部品の劣化」も無視できません。エレキギターの場合、長期間使用しないとポットやスイッチ類が錆びたり、接触不良を起こすことがあります。特に、湿気が多い環境では配線の断線や接点不良が起こりやすく、音が出ない、ノイズが発生するといった問題につながります。
このように、10年間放置したギターは様々な部分で劣化が進んでいる可能性が高いです。定期的にメンテナンスを行い、大切な楽器を長持ちさせるよう心がけましょう。
中古ギターはやめとけ?それでも買うならチェックすべきこと
- 中古ギターの見分け方 状態の良し悪しを判断するコツ
- 中古ギターの値段相場は?価格帯ごとの特徴
- 中古ギターを買う時の注意点 失敗しない選び方
- 中古ギターはどこで買う?おすすめの購入場所
- ハードオフの中古ギターはどう?実際の評判をチェック
中古ギターの見分け方 状態の良し悪しを判断するコツ
中古ギターを購入する際、状態の良し悪しを見極めることは非常に重要です。同じモデルでも、前の所有者の使い方やメンテナンス状況によってコンディションに大きな差が生まれます。ここでは、中古ギターを選ぶ際にチェックすべきポイントと、良いギターを見分けるコツを紹介します。
まず、ネックの状態を確認することが大切です。ギターのネックが反っていると、弦高が極端に高くなったり、フレットがビビる(音が詰まる)原因になります。ネックの反りは、ギターを正面から見ただけでは分かりづらいため、ボディ側からヘッド方向に向かって真っ直ぐ覗き込み、ネックが不自然に曲がっていないかをチェックしましょう。また、指板のフレットが均一に並んでいるか、摩耗しすぎていないかも重要なポイントです。フレットがすり減っていると、チューニングが安定しにくくなるだけでなく、演奏時の音質にも影響を及ぼします。
次に、ボディの傷やヒビをチェックしましょう。多少の傷は中古ギターなら避けられませんが、深いヒビや割れがある場合は要注意です。特にアコースティックギターの場合、ボディの木材に大きなクラック(亀裂)が入っていると、音に悪影響を与える可能性があります。また、塗装の剥がれやボディの変形も、購入後の修理コストに関わるため、できるだけダメージの少ない個体を選ぶようにしましょう。
電装系の動作確認も欠かせません。エレキギターの場合、ピックアップやボリューム・トーンノブ、セレクタースイッチが正常に機能しているかを確かめる必要があります。シールドをアンプに接続し、すべてのピックアップが正常に作動するか、ガリ(ノイズ)が発生していないかをチェックしてください。特に古いギターでは、ポット(ボリュームやトーンの調整部分)やジャックが劣化していることがあり、これらが故障していると修理費がかかる可能性があります。
また、付属品の有無も確認しておきましょう。特に純正のケースや保証書、トレモロアーム、調整用レンチなどが揃っていると、より安心して購入できます。中古市場では、付属品が欠品していると価値が下がることが多いため、購入前にしっかり確認しておくと良いでしょう。
このように、中古ギターの見分け方にはいくつかのポイントがあります。事前にチェックすべきポイントを把握し、信頼できるショップや専門家のアドバイスを受けながら選ぶことで、後悔のない中古ギター選びが可能になります。
中古ギターの値段相場は?価格帯ごとの特徴
中古ギターの価格は、ブランド、モデル、状態、製造年、付属品の有無などによって大きく異なります。ここでは、おおよその価格帯ごとの特徴を紹介し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1万円以下:初心者向けの低価格帯
この価格帯では、入門用の安価なギターや、状態の悪いジャンク品が中心です。特に個人売買では、フレットの摩耗が激しいものや、ネックが反っているものも多いため、購入時には注意が必要です。ただし、修理やカスタマイズ用として購入する場合には、安く手に入るメリットがあります。
1万〜3万円:コストパフォーマンスが高い価格帯
この価格帯では、初心者向けのエントリーモデルの中古品が多く流通しています。大手メーカーの低価格帯モデルであれば、状態が良いものも多く、しっかりチェックすれば掘り出し物を見つけられる可能性があります。ただし、電子部品やフレットの状態は念入りに確認した方が良いでしょう。
3万〜7万円:定番モデルの中古が狙える価格帯
この価格帯になると、フェンダーやギブソンの廉価モデルや、日本製の質の良いギターが手に入ることが増えてきます。ある程度の品質が保証されており、しっかりメンテナンスされていれば長く使うことができます。中古ギターの中では、最もコストパフォーマンスの良いゾーンとも言えます。
7万円以上:ハイエンド中古やヴィンテージモデル
この価格帯では、上位機種やヴィンテージギターが多く、プロの使用にも耐えうる品質のものが手に入ります。特に状態の良いものを選べば、新品同様の演奏感を得られるでしょう。ただし、プレミアがついたモデルは相場が高騰しているため、事前にしっかりと市場価格を調べておくことが重要です。
価格帯ごとの特徴を理解し、自分の目的に合った中古ギターを選ぶことが大切です。
中古ギターを買う時の注意点|失敗しない選び方
中古ギターは、新品よりもリーズナブルな価格で手に入ることが魅力ですが、購入時に注意しないと「失敗した」と後悔することもあります。中古ギター選びで気をつけるべきポイントを押さえ、満足できる一本を見つけるためのコツを紹介します。
まず、購入する場所を慎重に選ぶことが重要です。中古ギターは、楽器店、オンラインショップ、フリマアプリ、個人間取引など、さまざまな方法で購入できます。しかし、信頼できるショップで購入しないと、コンディションが悪いギターをつかまされるリスクがあります。特に、個人売買では「思ったより状態が悪かった」「写真と違った」などのトラブルが起こることが多いため、返品保証やアフターサポートがしっかりしている店舗で購入するのが安心です。
次に、試奏することをおすすめします。実際にギターを弾いてみることで、ネックの握りやすさ、弦高のバランス、音の響きなど、自分に合っているかを確認できます。また、アンプに接続し、すべてのピックアップが正常に機能するか、ノイズが発生していないかもチェックしておきましょう。試奏が難しい場合は、販売店のスタッフに詳細な状態を確認し、可能なら動画での音出しチェックを依頼するのも一つの手です。
さらに、価格が相場と比べて異常に安い場合は要注意です。極端に安い中古ギターは、ネックの反り、フレットの摩耗、電装系の故障など、修理が必要なケースが多く、結果的に新品を買った方が安く済む場合もあります。価格だけで決めるのではなく、状態をしっかり確認し、必要なら購入後のメンテナンス費用も考慮することが大切です。
このように、中古ギターを買う際は「どこで買うか」「試奏するか」「相場をチェックするか」といったポイントを押さえることで、失敗を防ぐことができます。慎重に選べば、コストパフォーマンスの高い一本を手に入れられるでしょう。
中古ギターはどこで買う?おすすめの購入場所
中古ギターを購入する際、どこで買うかによって価格や品質、保証の有無が大きく異なります。購入後に後悔しないためには、それぞれの販売場所の特徴を理解し、自分に合った購入方法を選ぶことが大切です。ここでは、中古ギターを購入できる代表的な場所と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1. 楽器専門店(中古楽器を取り扱う店舗)
中古ギターを購入する最も安心できる方法の一つが、楽器専門店での購入です。大手の楽器店では、入荷した中古ギターをしっかりとメンテナンスし、問題がない状態で販売しているため、初めて中古を購入する人でも安心して選べます。また、試奏ができる店舗が多く、自分の手に馴染むギターをじっくり選ぶことが可能です。
メリット
- プロによる調整・メンテナンスがされている
- 状態の良いものが多い
- 保証が付いている場合がある
- 試奏が可能
デメリット
- 価格がやや高めになる傾向がある
- 品揃えが店舗によって異なる
2. リサイクルショップ(ハードオフなど)
リサイクルショップでは、個人が売却した中古ギターが販売されており、掘り出し物が見つかることもあります。特にハードオフは全国に展開しており、手軽に立ち寄ってギターをチェックできる点が魅力です。ただし、楽器専門店とは違い、状態のチェックが甘いこともあるため、購入前にしっかりと確認する必要があります。
メリット
- 相場よりも安く購入できることがある
- 店舗数が多く、気軽に立ち寄れる
デメリット
- 状態のチェックが甘いことがある
- 返品や保証がないことが多い
- 調整が必要な場合がある
3. フリマアプリ・ネットオークション(メルカリ、ヤフオクなど)
フリマアプリやオークションサイトでは、個人が出品した中古ギターを購入できます。品揃えが豊富で、希少なモデルが見つかることもありますが、実際に手に取って状態を確認できないため、トラブルが発生しやすい点には注意が必要です。
メリット
- 市場価格より安く購入できる可能性がある
- レアなギターを見つけやすい
デメリット
- 試奏ができないため、状態が分かりにくい
- 返品・返金が難しい場合がある
- 取引相手の評価を確認する必要がある
4. 楽器専門のオンラインショップ
中古ギターを扱うオンラインショップでは、楽器専門店が運営している場合が多く、個人売買よりも信頼性が高いです。詳細な写真や商品説明が掲載されているため、比較的安心して購入できます。ただし、実物を触れないため、届いた後に「思っていた音と違う」と感じることがある点には注意が必要です。
メリット
- 品揃えが豊富で、全国どこからでも購入できる
- 楽器店運営のサイトなら、メンテナンス済みの個体が多い
デメリット
- 試奏ができない
- 送料がかかる場合がある
このように、中古ギターを購入する方法にはさまざまな選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分にとって最適な購入場所を選ぶことが大切です。
ハードオフの中古ギターはどう?実際の評判をチェック
ハードオフは、全国に展開しているリサイクルショップの一つで、楽器をはじめとするさまざまな中古品を取り扱っています。中古ギターを手軽に探せる場所として知られていますが、その評判は賛否が分かれることもあります。ここでは、ハードオフで中古ギターを購入するメリット・デメリットや、実際の評判を紹介します。
ハードオフの中古ギターの特徴
ハードオフでは、個人が持ち込んだギターを買い取り、そのまま販売しています。買取査定の基準は店舗ごとに異なり、状態の良いものからジャンク品まで幅広いギターが並んでいるのが特徴です。特に「ジャンクコーナー」には、格安のギターが多数並んでおり、修理やカスタムを楽しみたい人にとっては魅力的な選択肢となることもあります。
ハードオフの中古ギターのメリット
-
価格が安い
楽器専門店と比べて全体的に安価で販売されているため、予算を抑えてギターを手に入れたい人に適しています。 -
掘り出し物が見つかることがある
状態の良いギターが市場価格よりも安く売られていることがあり、タイミング次第ではお得な買い物ができる場合もあります。 -
店舗数が多く、気軽に立ち寄れる
全国に店舗があるため、近所のハードオフで気軽にギターをチェックできるのも魅力です。
ハードオフの中古ギターのデメリット
-
状態のチェックが甘いことがある
楽器専門店のような徹底したメンテナンスは行われていないため、購入後に調整や修理が必要になる場合があります。 -
返品や保証がない場合が多い
購入後の保証がなく、状態に納得できない場合でも返品が難しいケースがほとんどです。 -
ジャンク品が多く、初心者には向かない
「ジャンク」として販売されているギターは修理前提のものが多く、初心者が手を出すと後悔する可能性があります。
実際の評判
実際にハードオフで中古ギターを購入した人の意見を見てみると、「掘り出し物が見つかった」「安く買えて満足」というポジティブな声がある一方で、「ネックが反っていた」「すぐに壊れた」など、品質に関するネガティブな意見も見られます。そのため、購入時にはしっかりと状態を確認し、ジャンク品には手を出さないなどの注意が必要です。
結論として、ハードオフの中古ギターは価格の安さが魅力ですが、状態のチェックを怠ると失敗する可能性があります。購入前に試奏し、問題がないことを確認することが大切です。
中古ギターはやめとけ?買う前に知るべきポイント
- 中古ギターは状態の個体差が大きく、慎重な選定が必要
- 価格が安いが、メンテナンス費用がかさむ可能性がある
- ヴィンテージモデルは音の魅力があるが、修理が難しい場合がある
- 生産終了モデルが手に入るが、パーツ交換が困難なこともある
- 初期不良のリスクは低いが、見えない劣化が進んでいる可能性がある
- メーカー保証がないか、あっても短期間のものが多い
- フレット摩耗やネックの反りなど、演奏性に影響する問題がある
- エレキギターの電子部品は劣化しやすく、交換が必要なこともある
- 楽器店の中古は品質管理されているが、価格がやや高め
- ハードオフなどのリサイクルショップは掘り出し物があるが、保証がない
- フリマアプリは価格が安いが、状態の確認ができないリスクがある
- 試奏ができない場合、音や弾き心地の確認が難しい
- 10年以上放置されたギターは劣化が進み、修理費用がかさむ
- 相場を知らずに購入すると、高値掴みのリスクがある
- しっかりと見極めれば、新品よりもコスパの良い買い物ができる